Neusoftが「第一汽車」と再び提携、C-V2Xに基づいてスマートトラフィックの新体験を打ち出す

【2019年10月25日】東軟集団股份有限公司（600718.SH、以下「Neusoft」と略称する）はこのほど中国第一自動車集団有限公司（以下「第一自動車集団」と略称する）と提携を結び、「第一自動車集団」の「紅旗」ブランドにC-V2Xインテリジェントアンテナ製品を提供し、「紅旗」オーナーにスマートトラフィックという新体験を届けることになりました。

今回、Neusoftが「第一自動車集団」と提携する製品はC-V2X機能を集約したインテリジェントアンテナであり、オールインワンの設計理念を用いて、C-V2X、T-Box、4G、チューナー、GPS、WIFI、BTなどのハードウェアを一体化し、車と全ての物とのコネクト、車両診断、走行記録追跡、リモートコントロール、ラジオなどの機能を実現し、ユーザーに機能と形態がハイレベルで集約したソリューションを提供します。

C-V2X（Cellular Vehicle to Everything、即ちセルラー方式通信技術をベースするとするV2X技術）は車載通信技術の総称であり、車と周りの他の車両及び道路、街灯、駐車スペースなどインフラ施設と交信し、リアルタイムで情報を共有し、道路交通安全と自動運転を実現する鍵であり、また未来のスマート交通運輸システムのキーテクノロジーでもあります。今回、Neusoftが「第一自動車集団」の「紅旗」用に提供するインテリジェントアンテナ製品は、インテリジェントアンテナ形態のC-V2Xで、現在グローバルインテリジェントアンテナ形態のC-V2Xの中で比較的早い段階で実用化を実現した製品の一つです。

調べたところ、NeusoftはV2X分野での研究を早くから始めており、V2Xソフトウェアプロトコルスタックからハイレベルカスタマイズアプリケーション、ソフトウェアインテグレーション、さらにハードウェア設計、ハードウェア生産に至るフルラインをカバーしています。中でも、Neusoftが独自に研究開発した車両・道路協同ソリューションVeTalkはV2X通信技術（C-V2X & DSRC）をベースに、量産V2X-ECU、ネットワークプロトコルスタック、SDK、アプリケーションモデルケース、標準一貫性測定とシミュレーションテストプラットフォーム、V2X Serverに向けて、中国、米国、欧州などのV2X基準を全面的にサポートし、現在すでに多くの発明に関する特許と製品に関する著作権を持っています。また、Neusoftは当該分野において我が国初のV2Xアプリケーションレイヤー基準の策定と発表に深く参画した同時に14項目のISO関連の国際基準の原案作りにも関わってきました。2018年7月のアメリカバージニア工科大学（VTTI）のインテリジェントビークルテストフィールドでの測定結果によりますと、異なる環境、とりわけ複雑な道路環境の中で、Neusoft　VeTalk製品の機能と性能は非常に優れていて、特に位置付け能力、パケット損失率、通信性能などの面では他の同等製品より優れた能力を示しました。

今回双方が提携するインテリジェントアンテナ形態のC-V2X製品は、NeusoftのT-Box分野でのもう一つのマイルストーンでもあります。資料によりますと、Neusoftは2012年にT-Boxに関するソフトウェア・ハードウェアの設計及び研究開発をスタートして以来、製品は速やかに車載市場を開拓し、次々に多くの国際有名なトップ自動車メーカーから受注し、現在すでに数十車種の量産化を実現しています。Neusoftの次世代T-BOX製品は人・車・道・暮らしをコネクトする安全でインテリジェントなデータチャンネルとして、T-BOX、シャークフィンアンテナを統合し、車内外のネットワークを繋ぎ、ドライバーにより安全で快適な運転環境を作り出していきます。

「第一自動車集団」の「紅旗」は中国自動車産業のフラッグシップブランドとして、常に民族の自信と強国としての誇りを象徴してきました。2018年は「第一自動車集団」の「紅旗」のモデルチェンジの元年であり、新しいブランド戦略を打ち出し、新しい「紅旗」を「中国No.1、世界で有名」な「新ハイセンスブランド」として築いていく方針を打ち出しました。さらに未来のニューエネルギー化とスマート化の発展の方向性をも明確に定めました。情報によりますと、Neusoftが今回「第一自動車集団」の「紅旗」と提携したC-V2X製品を搭載する車種は2020年に発売される予定であり、当該製品の導入は「第一自動車集団」の「紅旗」のインテリジェントコネクテッド戦略の発展を大きく加速させ、そして自動運転と車両の安全面で非常に大きなサポートを提供していくことでしょう。