ソフトウェアで自動車産業の新しいエコシステムを創造 Neusoft Reach、次世代NeuSAR製品を発表

11月24日、「2019 Neusoft Reach自動車ベーシックソフトウェアプラットフォーム製品発表会&第1回自動車ベーシックソフトウェア開発者大会」が中国広州で盛大に開催され、Neusoft Reachは次世代NeuSAR製品、即ちAUTOSARフレームワークをベースとする自動運転の量産化向けのOSソフトウェアプラットフォームNeuSAR2.0を発表しました。これは昨年6月に初めて発表したNeuSAR製品に続く、全面的にバージョンアップを行った製品であり、Neusoftが模索を続け、ソフトウェアで完成車OSにエンパワーリングする重要なマイルストーンでもあります。

中国汽車工業協会、中国汽車技術研究中心有限公司、広州汽車研究院、吉利新能源商用車集団(GCV)、福田汽車、本田技研、長城、BTC、第一自動車、東風、マツダなどの業界団体と自動車メーカーの責任者が発表会に出席し、製品の発表に立ち会いました。


図1 中国汽車工業協会副事務局長、中国汽車動力電池産業創新聯盟(China Automotive Power Battery Industry Innovation Alliance)事務局長の許艶華氏より挨拶


図2 中国汽車技術研究中心有限公司汽車技術情報所副所長傅連学氏より挨拶

発表会でNeusoft Reach総経理の曹斌氏は、「ソフトウェアによって自動車産業にエンパワーリングし、産業の前向きな発展を推進することに伴い、車両のE/Eフレームワークや開発方式もその影響を受けて徐々に改善されるようになり、ソフトウェアが自動車を定義するということはすでに自動車産業の発展において必然的な傾向となってきました。今回Neusoft Reachが打ち出した次世代NeuSAR製品は、Neusoftが他をリードする技術を製品に転換していく実力を示していると同時に、Neusoft Reachの完成車OSソフトウェアプラットフォーム分野におけるリーダー的な優位性をさらに大きくしました。これからもNeusoft Reachは引き続き提携パートナーと連携し、自動車産業の発展を積極的に推進し、次世代自動車に製品、プラットフォームやキーテクノロジーを提供することによって、人々の「自由なモビリティ」という夢の実現に力を尽していきます。」と述べました。


図3 Neusoft Reach総経理の曹斌氏より挨拶

NeuSAR製品のフルバージョンアップ

今回発表した次世代NeuSAR製品は、ハイレベル自動運転とIoVシステムの研究開発をより良くサポートするものであり、そのうち、AUTOSAR Adaptive基準に適合するベーシックソフトウェアのNeuSAR-aCore及びその開発ツールは、スピーディかつ効果的にハイレベル自動運転ドメインコントローラ及びIoVコントローラを構築できます。これと同時に、NeuSAR-cCoreの最新バージョンをも発表し、AUTOSAR Classic 4.2.2バージョンの基準を満たし、ISO026262認証をクリアし、高度なセキュリティースペックに適合したコントロールシステムの構築に用いることができます。


図4 Neusoft Reachの自動車用ベーシックソフトウェアプラットフォーム製品NeuSAR2.0の発表

Neusoft Reachが初のユニバーサルドメインコントローラをリリース

今回の発表会において、Neusoft Reachは初めて3機種のユニバーサルドメインコントローラを発表し、自動運転、IoV、電気駆動システムのドメインコントローラの開発ニーズに対応しています。ドメインコントローラは効果的にコントローラのコストを抑え、完成車の重さを軽減できると同時に、プラットフォーム化、高い互換性、高い集積度、高性能などのメリットを備えています。


図5 Neusoft Reach NeuSAR製品プロジェクトマネージャー&研究開発センターチーフの翟海涛氏より新製品であるユニバーサルドメインコントローラを解説

ベーシックソフトウェア開発エコシステムの確立

発表会で、Neusoft ReachはNeuSAR製品をめぐるオープンな開発者コミュニティを構築し、さらにNeuSAR製品の一部のファンクションモジュールを開発者が利用できるように開放し、開発エコシステムの構築を通じて、自動車製品の自動運転、IoVおよびベーシックソフトウェアの関連各分野での技術及びビジネスの革新を促進したいと宣言しました。

同時に、Neusoft Reachは広州汽車研究院と共同で広州汽車研究院-Neusoft Reach SDV聯合創新中心を設立することを宣言、双方はベーシックソフトウェアテクノロジーの研究、スマートコネクティビティ、新エネルギーなどの分野で長期的かつ安定した提携を行っていく予定です。


図6 広州汽車研究院院長王秋景氏による『業界を超えた融合、連携革新、共に産業の新しいエコシステムを築く』をテーマとした講演


図7 「広州汽車研究院院長」王秋景氏とNeusoft Reach総経理曹斌氏による「SDV聯合創新中心」の除幕式

ここ数年、ソフトウェアが完成車の中で占める割合が年々増加しており、それに伴い自動車は情報の孤島から次第にネットワーキングによる相互接続へと転換し、データで駆動する「ソフトウェアで定義する」ことは車両とアプリケーションが融合する顕著な特徴となりつつあります。業界関連の専門家は、「Neusoft Reachの次世代NeuSAR製品は、中国の自動車用OSソフトウェアプラットフォームの発展を大きく促進・推進し、将来において自動車の新エネルギー化、スマートコネクティビティ化、システム開放化、機能開拓化及び生産基準化などの分野の発展に力強いサポートを提供し、自動車産業の発展により多くの可能性を創り出していくだろう」と評価しています。

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