NeusoftとPHILIPSの医療合弁会社の設立について

2004年6月23日、中国·東軟集団(以下は「東軟」と略す)とオランダ·ロイヤルフィリップス電子集団(以下は「PHILIPS」と略す)が共同出資した東軟飛利浦医療設備系統有限責任公司(以下は「東軟飛利浦公司」と略す)の設立式典が北京にて行われました。本式典には、国家情報産業部副部長婁勤倹氏、遼寧省副省長李万才氏、沈陽市市長陳政高氏、在中国オランダ大使館、国家食品薬品監督管理局、国家発展改革委員会、科学技術部等の政府関連部門の指導者と東軟、PHILIPSの幹部が出席しました。

東軟飛利浦公司の資本金は約3千万ドル(約2億5千万人民元)で、そのうちPHILIPSが51%、東軟が49%を占めます。東軟飛利浦公司の設立は、医療設備市場における戦略提携が成功したことを示しております。今後は、両社共同の医療設備研究開発及び生産基地として現有の生産ラインを更に改善し、ミドルエンド医療設備供給センターになる見通しです。

PHILIPSと東軟は各自の優位性を発揮してWin-Winモデルを実現し、中国及び世界向けに更に進んだデジタル医療ソリューションを提供します。PHILIPSはトータル医療製品において優れた技術力と強大な国際市場開拓能力を持っており、東軟はミドルエンドとローエンド製品において中国国内で独自の販売ルートを持ち、一部の製品をヨーロッパ、アメリカ等の国際市場に供給しております。今回の合弁により両社は研究開発、技術、生産、マネジメントなどにおいて全面的な協力を強め、高性能·低価格製品、ハイテク製品を提供すると同時に、医療機関向けにトータル医療ソリューションを提供することによりデジタル医療を実現します。

今回の合弁は新しい提携形式をとっています。東軟デジタル医療システム股分有限公司(以下は「東軟デジタル医療公司」と略す)の現有業務と資産を基にPHILIPSの先端技術を導入してCTスキャナー、MRI、X-Ray、B超音波等の医学映像設備と関連部品の研究開発、設計と生産を行います。東軟飛利浦公司で研究開発生産された製品は東軟とPHILIPSの両社に提供され、「東軟」と「PHILIPS」のブランドで各自の販売ネットによって国内外市場にて販売されます。

東軟集団有限公司代表取締役会長兼CEO、東軟飛利浦医療設備系統有限責任公司代表取締役会長である劉積仁は次のようにコメントしております。「東軟とPHILIPSの提携は、東軟のデジタル医療分野の国際化を示しております。PHILIPSとの研究開発、技術、生産、マネジメントなどでの協力により、東軟のデジタル医療分野における拡大が実現するだけではなく、国際市場での競争力を更に向上させることを希望しております。」

PHILIPS医療システムの副総裁(Executive Vice President)であるMartin Schuurmans博士は次のようにコメントしております。「中国と世界向けに更に進んだ医療ソリューションを提供したいと思います。東軟との提携により、中国医療システム市場でのシェアを迅速に拡大でき、更に多いローエンドとミドルエンド製品を開発することにより、中国国内の研究機構や医療サービス機構と協力して我々の競争力を高めることができると考えます。中国国内市場のほかにアジア太平洋地区、南アメリカ、東ヨーロッパ等の市場にも進出する予定です。」PHILIPS電子中国集団総裁である張氏は次のようにコメントしております。「市場ポテンシャルが巨大である中国はPHILIPSのグローバルな業績向上に大きく貢献できます。医療システム業務は中国業務拡大の主な原動力の一つになっており、今回の合弁は中国でのPHILIPS医療システム業務の大きな進歩となります。」

中国医療市場のポテンシャルは大きく、今後3年間の年間成長率は10%を超え、2006年には約17億ドルになる見通しです。中国は現在世界第三位の医療市場(第一位はアメリカ、第二位は日本)で、市場規模はドイツを超えており、5~8年後には日本を越えて世界第二位の医療市場になる見通しです。

社会全体の公共医療と健康レベルは医療産業の持続的な発展の重要な要素で、医療機構に協力してデジタル化を実現することを中国政府は衛生事業として重視しています。東軟飛利浦公司の設立は中小医療機構の診断レベルの迅速な向上と中国デジタル化医療発展に貢献できると考えます。

関連データによると、現在ミドルエンドとローエンド製品は中国市場総額の75%を占めており、グローバル市場では45%を占めています。つまりグローバル医療市場においてミドルエンドとローエンド製品が主流になっております。中国市場でのミドルエンドとローエンド製品は毎年約15%の速度で増加しており、グローバル市場では8%の増加になっております。中国政府の医療設備への投資は毎年13%増加しております。東軟飛利浦公司は、世界と中国市場においてニーズが最も大きく、発展速度が最も速いミドルエンドとローエンド医療製品市場をターゲットとしております。

東軟飛利浦公司の所在地は中国·沈陽です。遼寧省副省長である李万才氏は次のようにコメントしております。「東軟飛利浦公司の設立は沈陽を中心とする遼寧中部地区に新しい活力を与えることができ、東北旧工業基地の振興にも積極的な影響を与えられると思います。」沈陽市市長である陳政高氏は次のようにコメントしております。「沈陽は装置製造業の基礎が強く、技術と人材が豊富でデジタル装置製造業を発展するのに最も適した場所です。東軟飛利浦公司の設立はPHILIPS·東軟両社の競争力を向上させることができると思います。」

東軟飛利浦公司の製品技術と品質を保証するためにPHILIPSは東軟飛利浦公司の社員に向けてトレーニングを行っており、現有製品の技術と品質に対して国際標準に従って改善しております。今後5年間、東軟飛利浦公司は年間30%増の主たる営業収入を保持し、2008年には10以上の分類、50品種以上の製品研究開発と生産能力を持つ会社になる見通しです。同時に、製品は国際市場向けにも販売されます。特にアジア、南アメリカ、東ヨーロッパ等のミドルエンドとローエンド製品に対するニーズが強い新興市場に輸出されます。輸出と内部販売の割合は約7:3ぐらいです。

PHILIPS関連情報については http://www.philips.com/newscenter へアクセスください。

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