中国初のクラウド病院である「寧波クラウド病院」運用スタート

【2015年3月11日、中国・寧波】中国寧波市衛生・計画生育委員会とNeusoft熙康健康科技有限公司は、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、インターネット、モノのインターネットなどの次世代情報技術をベースにした、寧波スマート健康保障体制の重要使命を担う中国初のクラウド病院「寧波クラウド病院」を正式に運用スタートさせたことを本日共同で発表しました。当該プラットフォームの構築と運用においては、健康に関するビッグデータの収集、分析、利用を通じて、業界への管理監督を強化し、緻密かつ正確に政府部門、家庭及び個人が負担する高騰を続ける医療費用を効果的にコントロールし、人々の「治療費が高い、治療を受けることが難しい」という状況を打開する有効な手立てと方法を探り出します。同時に「寧波クラウド病院」は政府部門による公共サービスの買付けや社会資本の医療サービス分野への参入を引き付けることで、寧波市健康サービス産業の急速な発展を推し進めていきます。　

「寧波クラウド病院」の構築と運用モデルは際立った特徴と非常に力強い業界への模範性を持っています。第一に、「寧波クラウド病院」はオープンなプラットフォームであり、大型病院、末端の医療機関、専門医、コミュニティ内の医師、及び薬局、保険会社などを含む第三者機関がそれぞれプラットフォームにアクセスし、協力を展開できるようにします。第二に、「寧波クラウド病院」は末端医療機関のためにクラウドをベースとする安全で標準化した情報システムを構築し、第一線の医師のサービス行為とサービスの質を3A病院と同じように規範化し、遡及・管理できるようにし、公共衛生、コミュニティ医療、大型病院情報システム、リハビリ、介護サービスなどのシステムを包括的に行います。第三に、オフラインの実際の医療機関である「寧波クラウド病院」健康管理センターを組織し、末端医療機関や現場の医師が共有できる、医学造影センター、臨床実験センター、遠隔地共同診療センター、健康教育とトレーニングセンターなどが含まれる第三者大型医療設備とサービスプラットフォームを構築します。四番目に、寧波の市民一人一人にアクティブな健康データファイルを構築し、住民は「ハンディ・クラウド病院」APPを通じて携帯電話で自分の健康データを調べ、それを自己健康管理用ツールとして利用できるようにします。住民の日常生理指標、ライフスタイルといった健康に関連するデータはウェアラブル健康設備を通じて取得や管理ができるようにします。五番目に、PPP方式（官民協働方式）を採用して、「寧波クラウド病院運営サービス有限公司」（以下「運営会社」と称す）を設立し、「寧波クラウド病院」のオンライン・オフラインプラットフォームの日常運営と管理を担うようにします。

現在までに、「寧波クラウド病院」プラットフォームに加入した第一期の末端医療機関は合計で100、契約した専門医とホームドクターは計226名、「寧波クラウド病院」で高血圧、糖尿病、カウンセリング、総合診療医という4つのオンライン「クラウド診察室」を開設したということです。さらに、「寧波クラウド病院」は寧波のローカルチェーン薬局など第三者機関との連動を実現し、「クラウド医師」のオンライン処方箋は速やかにチェーン薬局に転送され、住民はそれぞれの実情に合わせて最寄りの薬局で薬を受け取ったり配達サービスを受けることができます。

「寧波クラウド病院」運用開始セレモニー兼プレスリリースの際、寧波衛生・計画生育委員会の王仁元主任は次のように述べました。「寧波クラウド病院の構築と運用は、一つには医療資源を最大限に利用できるようになったという点で、特に優れた医療資源が供給できます。もう一つは、既存医療衛生サービス体制と診療方式を再構築することで医療改革の推進を促しています。「寧波クラウド病院」は半年に満たない構築期間中に、オンライン・オフライン診療サービスフローのつながりをほぼ実現しましたが、これは寧波の比較的早い段階での衛生情報化とスマート健康保障体制の構築によって培った堅固な礎によるもので、また、Neusoft熙康が提供した先進的な技術サポートによって実現できたものです。「寧波クラウド病院」の構築と運用業務のさらなる展開に伴い、寧波の人々が私たちのクラウド病院プラットフォームを通じてお住まいの近くで質の高い、安全な診療サービスを受けることができ、人々に末端医療衛生サービスレベルの向上による恩恵を受けていただき、スマートで健康的で美しい寧波を創り上げていきます。」

Neusoftの会長兼CEOの劉積仁博士は次のように示しました。「クラウドコンピューティング、ビッグデータ、モバイルインターネット、モノのインターネットなど次世代の情報技術と従来型業界とが深く融合していくにつれて、私たちの仕事やライフスタイルは必ずや変わっていくでしょう。「寧波クラウド病院」が提供する健康医療商品とサービスは、これまで都市に供給されてきた水や電気、ガスと同様に、日常的に消費するサービスとなっていきます。「寧波クラウド病院」は寧波の新たなインフラプラットフォームとなり、このプラットフォームの持続的な構築と卓越した運営によってもたらされるのは従来型の診療方式への改革だけではなく、もっと重要なのは上質な医療資源を絶えず拡大し、優れた病院や医師をさらに増やし、末端医療機関や現場の医療従事者をさらに良くしていくことにあります。それと同時にこのプラットフォームはオープンで革新的、起業や就業に使えるプラットフォームでもあり、寧波の健康サービス業界の急成長を必ずや推進していくものと考えています。」